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怖さ、そして切ない人間模様を融合した「ザ・フライ」をネタバレ解説

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怖さ、そして切ない人間模様を融合した「ザ・フライ」をネタバレ解説

出典:20th century studios

こんにちは、たけしゃんです。

今回は、一生手元に置いておきたい映画DVD「ザ・フライ」をネタバレ解説します。

天才科学者セスと1匹のハエが遺伝子レベルで融合し、セスの体と心をハエが蝕んでいくホラー「ザ・フライ」

本作は1958年に公開された「ハエ男の恐怖」のリメイク作品です。

あらゆる物質を転送する装置「テレポッド」を発明した天才学者セス、彼は自身を実験体として「テレポッド」に入ります。

「テレポッド」は入った生物を遺伝子レベルで分解し、移動先の「テレポッド」で再生するの装置です。

実験のためセスの入った「テレポッド」の中には、なんと1匹のハエが入っていたのです。

移動されたセスはハエと遺伝子レベルで融合されました。

日々、体が変化していき不安に駆られるセス、セスの変化に戸惑いながらも彼を愛し続けるヴェロニカ。

2人の愛の行方は、そしてセスは一体どうなってしまうのか。

ハエ人間に変わりゆくセスの恐ろしい姿は怖さ満載ですが、ヴェロニカとの愛が切ない気持ちになる作品です。

ほぼ同時期に公開された、SFホラーの金字塔「エイリアン2」と並ぶ名作だと思います。

それでは映画「ザ・フライ」の世界を、おすすめポイントも含めて見ていきましょう。

ザ・フライ基本情報

日本公開日:1987年1月15日

上映時間:95分

監督:デヴィッド・クローネンバーグ

主な登場人物

(セス・ブランドル):ジェフ・ゴールドブラム

(ヴェロニカ・クエイフ):ジーナ・デイヴィス

(ステイシス・ボランズ):ジョン・ゲッツ

本作品は第59回アカデミー賞 メイクアップ賞などなど多くの賞を受賞しています。

後に続編作品「ザ・フライ2世誕生」も公開されています。

「ザ・フライ」予告動画はこちら

ザ・フライ見どころ、おすすめポイント

・変わりゆくセスの姿と心情が怖い

物質移動装置「テレポッド」でハエと一緒に移動して融合されたセス、最初は異常なまでの体力向上を見せるだけなのですが

やがて爪が剥がれ、歯が抜け落ち肌も変色して人間ではなくなっていきます。

そして次第にハエのように良心も失い狂暴化していく様は、本当に怖いの一言です。

何より体の変化の原因を知ってからの自身の未来に対する恐怖は格別です。

穏やかな性格も昆虫の残虐さが影響して、別人のように変わっていきます。

・愛しているが故の切なさ

ジャーナリストであるヴェロニカは、セスの発明をスクープするためセスに近づきますが

次第にセスに惹かれていき2人は結ばれます。

ヴェロニカは前の恋人ステイシスとの仲を清算するためにステイシスの元を訪ねます。

しかしセスはステイシスとの仲を疑り、嫉妬心から怒り勢いで「テレポッド」で自身を転送します。

そしてセスは変わっていくのですが、ヴェロニカはセスを愛しており心配します。

次第に体も変化していくセスに耐えられず距離を置こうと思うのですが、愛情が勝って断ち切れません。

しかしセスの子供を身籠ってしまい、中絶しようとするがセスに阻まれます。

最後は変わり果てたセスはヴェロニカの持っている銃の銃口を自らの頭に当て打つよう促しますが

愛しているが故に葛藤します。そして切ない選択をするのです。

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「ザ・フライ」ストーリー(ネタバレ含む)

天才学者セス・ブランドルは、物質転送機「テレポッド」の発明をしていた。

その発明はあと一歩までの所まで来ていた。

ある夜のパーティーに参加していたセスはジャーナリストのヴェロニカに出会う。

セスはヴェロニカを家に招き、2基並んだ「テレポッド」と試作品の「テレポッド」見せる。

実験のためヴェロニカのパンストを借りて「テレポッド」から「テレポッド」への転送を成功させる。

実験の成功を目の当たりにしたヴェロニカは驚く。そしてこのスクープを雑誌に売り込むとする。

しかしセスは「テレポッド」はまだ未完成だと言い、それを拒否するがヴェロニカ無視しては家を後にする。

翌日ヴェロニカは雑誌編集長のステイシスに録音していたテープを聞かせるが、手品だと言って信じてもらえない。

そこにセスが訪れる。ヴェロニカは他の出版社に売り込もうとしているのでセスはそれを止める。

「テレポッド」は生物の転送に失敗している事が原因だと。

そして密着取材をして成功した後に本を書く様ヴェロニカに提案する。

編集長のステイシスは、ヴェロニカのかつての恋人で今も未練があった。

密着取材が始まった。「テレポッド」にはマントヒヒが、転送した「テレポッド」には皮膚が裏返った

マントヒヒが。セスは怒りに震えていた。

コンピューターが生物をよく理解していないのが原因だと語るセス。

その夜セスとヴェロニカは結ばれる。

眠っていたセスが背中に痛みを感じ目を覚ました。背中には機械の部品が刺さっていた。

するとセスが実験を始めようとヴェロニカが買ってきたステーキを転送する。

転送したステーキをヴェロニカは食べたが、人工肉のようでと食べれない。

そこでセスはヒントを得てコンピューターにインプットを始めた。

セスの家を後にするヴェロニカ、そこを張っていたステイシスが追いかける。

2人は激しい口論をする。

その頃セスはマントヒヒの転送に成功していた。

そしてヴェロニカと祝杯をあげる。後はマントヒヒの検査を待つだけとなった。

祝いの料理を頼むセス、その時ヴェロニカはセスの事を載せた雑誌を目にする。

そして犯人はステイシスだと思い彼の元に向かう。

ここでも激しい口論になる2人だが、ステイシスは連絡だけでも欲しいと願いヴェロニカは受け入れる。

家に1人になったセスは、2人の仲を嫉妬して酒を飲んでいたのも後押しして自らの転送を試みた。

しかしセスの入った「テレポッド」には1匹のハエが入っていた。セスとハエの転送は成功した。

間もなくヴェロニカが帰ってきたて眠っているセスを起こした。

セスはステイシスとの仲を疑ったがヴェロニカは何もない事を説明し、その後2人は抱き合った。

眠っていたセスは、飛んでいるハエに目を覚まし手で捕らえた。

ヴェロニカも目を覚ましセスを探し目にしたのは、異常に身体能力が上がったセスが運動をしている姿だった。

夜が明け町でデートを楽しむセスとヴェロニカ、2人は店で食事をしている。

。転送後に体調が良いと言うセス、コンピューターに聞いても答えは分からないが転送で元気になったのだと思い込む。

セスはコーヒーに異常なほど砂糖を入れて飲んでいる、ヴェロニカは不審に思う。

何故ならセスの口調も以前と変わり、とても強い口調になっていたからだ。

その後ベッドで抱き合うがセスの精力は尽きない、そのさなかヴェロニカはセスの背中の傷に生えている剛毛に触れる。

ヴェロニカはハサミでその剛毛を斬る。セスはヴェロニカにも転送するよう迫る。

拒否するヴェロニカに激怒するセス、そして怒りにまかせ町に出て行く。

町についたセスは店に入り、1人の女性をかけて腕相撲をする。

恐ろしい力で圧倒するセス、ついに相手の腕はもげていまった。

セスは女性を連れて酒を飲み、家に連れ込み何度も抱き合った。

やがて朝きた。セスは女性に転送をすすめる、そこにヴェロニカが現れ転送は行われなかった。

そしてヴェロニカはセスの体から摂取した剛毛の正体は昆虫のものだと告げる。

怒るセスはヴェロニカを追い出し、2度とくるなと言い放つ。

しかしセスも体の異変に気付きだす、まず爪がはがれ死ぬかもしれないと恐怖し始める。

そしてコンピューターで転送した時のデータを見て驚愕する。

転送時に1匹のハエが一緒にいた事と、そのハエが遺伝子レベルで自分と融合していた事を知る。

ヴェロニカの電話が鳴った相手はセスだった。

ヴェロニカはセスを訪ねた。セスは杖をつき見た目も恐ろしく変化していた。

そしてヴェロニカに事実を告げた、自分がハエとセスの子供だと。

ヴェロニカは病院に行くことを進めるがセスは拒否して、彼女の前で口から胃液を出す。

その時セスの耳が取れた。ヴェロニカは怯えるセスを抱きしめる事しか出来なかった。

ヴェロニカはステイシスに相談にしていた、ステイシスはもう会うのはよせと言う。

伝染病の恐れがあるからだ、しかしヴェロニカは拒否した。

ステイシスはセスの様子を見てから判断しようと決断する。

次にセスを訪れた時、セスは天井に張り付いて動いていた。そして自分の体の進行が分かるとも言った。

自分が新しい生物になると。

そして自身の生涯を記録する様ヴェロニカに告げ、ビデオを回した。

そのビデオを見てステイシスは驚愕する。

そしてヴェロニカが妊娠している事が判明したセスの子供だ。

どうするか悩むヴェロニカはステイシスと病院に向かった。

そして幼虫を生み落とす発狂したヴェロニカ、しかしそれは夢であった。

セスは自身の体を元に戻す方法を探していた。コンピューターの答えは誰かと再び融合する事だった。

この頃には既に声も変わっておりコンピューターの音声確認も出来ない状態だった。

次々に体の部品が取れてイクセス、彼はその部品を洗面台に並べヴェロニカに見せようとしたが彼女は拒否

ヴェロニカはセスに会いたかったと言うが、セスはそれを止めて話だす。

自分が昆虫の外交官になるなどと。そして自分が昆虫になりヴェロニカを傷つける事が怖いとも。

家の外ではステイシスが待っていた、ヴェロニカはすぐ中絶手術がしたいと願う。

そのやり取りをセスは見ていた。

夜遅くに病院に着いたヴェロニカとステイシス、医者は仕方なく手術を受ける。

病室に1人になったヴェロニカ突然、窓ガラスを割ってセスが現れヴェロニカをさらってしまう。

セスは子供を産んで欲しいと頼む、だがヴェロニカは恐ろしくて拒否する。

ヴェロニカを追ってステイシスがセスの家にやって来た。

ステイシスは持ってきた銃を静かに組み立て、「テレポッド」のコンピューターを操作しセスの目論みを知る。

2つの「テレポッド」にセスとヴェロニカを入れ、3つめの「テレポッド」で融合するという考えを。

その時頭上からセスが降ってきた、銃を払い口から胃液をだしステイシスの腕を溶かす。

倒れたステイシスの足をも溶かした。止めをさそう賭した時、ヴェロニカが声を出しセスを止めた。

セスは「テレポッド」の準備を始めた。自分達3人が完璧な家族になれると語る。

嫌がるヴェロニカが振り払おうとするとセスの体は次々に崩れていき、昆虫の様な恐ろしい姿に変貌していく。

ヴェロニカは「テレポッド」に入れられた、転送のカウントダウンは始まっている。

何とか生きていたステイシスは銃に手を伸ばす。

セスも「テレポッド」に入った、その時ステイシスが「テレポッド」のコードを銃で破壊した。

セスは「テレポッド」を破壊して出ようとした時、カウントダウンは終わり転送が始まった。

ヴェロニカは転送されなっかたが、セスは壊れた「テレポッド」の部品と融合され3つめの「テレポッド」から出てきた。

もはや何の生物かもわからないセス。

彼はヴェロニカの持つ銃口を自らの頭に当てた、ヴェロニカは涙ながらに引き金を引いた。

そして物語は幕を下ろした。

怖さ、そして切ない人間模様を融合した「ザ・フライ」まとめ、感想

今回は映画「ザ・フライ」を紹介させて頂きました。

天才学者セスとハエの融合によるホラーなのですが、怖さと愛情の切なさが融合した作品だともとれるでしょう。

見る度に目を覆いかぶしたくなるシーンもありますが、それゆえにヴェロニカの愛の大きさが伝わります。

そして本作の映像の怖さはトラウマものだと思います。

当時はCGなどの技術は発展しておらず、特殊メイクによるものなのが印象的です。

DVDには特典メニューも付いていて、撮影秘話なども見れて楽しめます。

手元において何度でも楽しんでみてはいかがでしょう。

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これからも恐怖やドキドキ感そして感動ある映画を紹介していきます。

それでは次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。

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