気分爽快、かつ痛快なコメディ映画「スティング」をネタバレ解説
こんにちは、たけしゃんです。
今回は一生手元に置いておきたい映画DVD「スティング」を紹介します。
「どうせやるなら大きく騙せ」がキャッチフレーズのイカサマコンビの痛快コメディ
本作品は1974年に公開された少し古いものですが、舞台になった1936年のシカゴを見事に描写し楽しめます。
挿入曲「ジ・エンターテイナー」も相まって終始楽し気な気分になれます。
詐欺で日銭を稼いでいるフッカーとルーサー、ある日の仕事(詐欺)で大物ギャングのドイル・ロネガンの金を盗み
2人は命を狙わてそルーサーは命を落とします。
フッカーは詐欺の師匠であったルーサーの復讐のため大物詐欺師ヘンリー・ゴンドーフと手を組み、大物ギャングのボスロネガンに復讐に挑みます。
フッカーとロネガン、2人とも悪党といえば悪党なんですが、そんな血生臭い戦いではなくコメディとして楽しめます。
復讐といっても殺害などではなく、ロネガンの持つ大金を騙して奪い取ろうという知能的なものです。
ルーサーの敵である大物ギャングのボスを力のないフッカーと、ゴンドーフが策略を練って挑む姿は見ている人にドキドキ感を与えます。
そして最後まで見たら、気分爽快になる事間違いなしの映画「スティング」
主演はアカデミー賞などでも有名な今は亡き、ポールニューマンです。名優の演技に引き込まれるでしょう。
最近の映画はCG、VFXなどの技術により、迫力ある映像で魅了しようとする作品が多いのですが、もちろん名作もあります。
昔の映画はそんな技術はないもののストーリーで勝負しているので、本当に名作と呼ばれる作品には心打たれます。
それでは名作「スティング」のおすすめポイント、ストーリー、を見ていきましょう。
ステイング、基本情報
日本公開日:1974年6月15日
上映時間:129分
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
主題歌:「ジ・エンターテイナー」
主な登場人物
(ヘンリー・ゴンドーフ)本作の主人公の1人、伝説の詐欺師:ポールニューマン
(ジョニー・フッカー)主人公の1人、詐欺で生計を立てている:ロバート・レッドフォード
(ドイル・ロネガン)ギャングのボス、銀行をも経営し政治家にも繫がりを持つ:ロバート・ショウ
(スナイダー)イリノイ州の警官:チャールズ・ダーニング
(ルーサー・コールマン)フッカ-の相棒で師匠:ロバート・アール・ジョーンズ
ゴンドーフの詐欺仲間
(キッド・ツイスト、J.J、エディ・ニールズ、ビリー、エリー・キッド)
逸話
ロバート・レッドフォードが演じるフッカーは当初ジャック・ニコルソンに打診していたが、断られてレッドフォードに収まった。
でも良かったと思えます。
そして劇中にゴンドーフがトランプを華麗に扱うシーンがありますが、実際にトランプを扱っていたのは有名なマジシャンでした。
映画「スティング」見どころ・おすすめポイント
・登場人物のカッコよさ
伝説的な詐欺師ゴンドーフを演じるポールニューマン、登場した時は酒に酔っていて「大丈夫なの」という印象でしたが
ロネガンを騙す作戦を実行すると決めてからの姿は見違えるほど頼もしくカッコイイです。
ロネガンとポーカーで勝負をするシーンでは酒に酔ったふりをして、わざとロネガンの名前を間違ったりして動揺させるなど
本当の詐欺師のようです。しかもイカサマでロネガンに勝ちます。
詐欺師をカッコイイと言うのは問題ですが、彼の演じるゴンドーフは終始スマートでカッコイイです。
ルーサーのため復讐を誓うフッカーの行動力と度胸は素晴らしいです。
相棒であり師匠でもあったルーサーの為にゴンドーフを頼り、大物ギャングのボス、ロネガンに立ち向かうフッカーは
男らしさに溢れています。若さゆえの失敗もありますが、そこは愛嬌です。
フッカーはゴンドーフのイカサマポーカーの集金でロネガンの元を訪ねますが、イカサマをされ負けたロネガンはカンカンに怒っています。
その状況でも上手く立ち回るフッカー、そしてフッカーを執拗までに追いかけるスナイダー警部補に対しても堂々と立ち向かう姿は男らしくカッコイイです。
物語を通してフッカーには度胸がある姿を見せられます。
そしてルーサーの為に集まった仲間、ツイスト、J.J、ニールズ、ビリーの仕事の手際の良さは感服です。
そしてフッカーの友人であるキッドは、スナイダーからフッカーを逃がすために、体を張ります。
そのキッドもゴンドーフの作戦にのります。
ロバート・ショウのロネガンの迫力ある演技も見物です。
ギャングのボスであるロネガンは声を上がらげる事はしませんが、静かなトーンの話し方と表情で恐ろしさを伝えます。
個人的にロバート・ショウは映画「ジョーズ」のイメージが強かったのですが、ギャングのボスはこんな感じなのだと思える演技を見せています。
・映像の演出がカッコイイ
本作は7章で構成されていますが、章の冒頭に扉絵がついている粋な演出です。
派手はシーンはあまり無いのですが、緊迫した時間との闘いが描かれていて緊張します。
・主題歌「ジ・エンターテイナー」のポップな曲調が本作にピッタリです。
「ジ・エンターテイナー」は歌詞のない曲なのですが、それでも十分すぎるほど物語を盛り上げます。
よく電話の待ち受け音として使われているので、馴染みのある曲なので余計に聞いていて嬉しくなるでしょう。
以上のような見どころを持った映画「スティング」、手元において何度も楽しんで下さい。
映画「スティング」おおまかなストーリー
舞台は1936年のイリノイ州のジョリエット、詐欺で日銭稼ぎをしていたフッカーとルーサーのコンビは、大物ギャングの手下であるモットラーから
大金をだまし取った。
騙しとった金でフッカーはギャンブルをするが、見事に負けてしまう。
その後ルーサーから引退する事を告げられ、古い友人であるヘンリー・ゴンドーフの元に行き仕事をするように勧められる。
大金を失ったフッカーの前に警察官のスナイダーが現れ、盗んだ金は大物ギャングのロネガンのものだと伝える。
もしロネガンに伝えるとフッカーとルーサーは命を狙われる。だから金をよこせとスナイダーは言い寄る。
しかしフッカーは偽札をスナイダーに渡しその場を離れる。
そしてルーサーに危険を伝えるために電話をするが繋がらない。
すでにルーサーはロネガンの手によって殺されていた。
フッカーはルーサーから聞いた大物詐欺師ゴンドーフを訪ねるためシカゴに向いた。
ゴンドーフは酒におぼれとても大物詐欺師には見えなかったが、ルーサーの死とフッカーのロネガンに対する復讐心を知り
一緒に復讐する事を誓う。
そして身なりを整え、ロネガンを迎え撃つための賭場の準備にかかった。
その頃フッカーに偽札を渡されたスナイダーはフッカーを追ってシカゴまで来ていた。
そしてフッカーが住んでいるビリーの店まで訪ねてきた。
ロネガンは組織の視察のために列車でシカゴに来るのだが、列車の中でポーカーを楽しむので
フッカーとゴンドーフはポーカーでロネガンから金を巻き上げて、自らの賭場にロネガンを誘き出す作戦を企てる。
まずはビリーがロネガンの財布をスリ、ゴンドーフがポーカーに挑む、ゴンドーフは「ショウ」と偽名を名乗る。
イカサマで勝利したゴンドーフに金を支払うように言うが、勿論ロネガンは金を持っていない。
部屋に金を取に行くとロネガンは言うが、ゴンドーフは「その手にはのらない」と言い、5分後に使いの者を送ると伝え
もし支払う事が出来なければシカゴ中に言い回すとロネガンを挑発させる。
フッカーは「ケリー」と名乗りロネガンの部屋を訪れる。
そしてロネガンの財布をショウが盗ませたと伝える。
怒ったロネガンはケリーとショウを殺そうとするが、負けた相手を殺すより鼻を明かす方が良いと提案する。
そして自分はショウの組織を乗っ取りたいので、力を貸してほしいと頼む。
勿論2人の嘘なのだが、ロネガンを誘いだす計画は上手くいった。
果たしてフッカーとゴンドーフは見事ロネガンに復讐を果たす事が出来るのか。
気分爽快、かつ痛快なコメディ映画「スティング」をネタバレ解説のまとめ
今回は一生手元に置いておきたい映画DVDスティングを紹介させて頂きました。
何度見ても気分爽快になる作品ですので、是非手元において何度も楽しんで下さいね。
これからも新旧問わず素晴らしい映画DVDを紹介していきます。
それでは次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました。